アトピーの人のためのシャンプー

シャンプー選びの注意点

アトピー肌に刺激成分が大敵であることは周知の事実かと思われますが、具体的にあげると、まずスクラブです。洗浄時の摩擦効果を高め、角質についた汚れなどを落とす目的で使われています。

 

このスクラブや消炎剤などが配合されたシャンプーはアトピーを悪化させてしまいます。乾燥肌の状況がひどくなったり、皮膚の炎症度合いが激しくなったりしますので、シャンプーを選ぶ時には配合成分を必ず確認しましょう。防腐剤入りのシャンプーも避けた方がよいでしょう。

 

角質層は皮膚の表層部分に位置する弱酸性の皮質ですので、同じ弱酸性タイプのシャンプーが最も違和感なく使用できると思われます。つまり、アトピー性皮膚炎には皮膚と同じ成分を持つ刺激の少ないシャンプーを使用することが大切です。

 

ただし、アトピー性皮膚炎の症状がある程度気にならなくなった場合には、弱アルカリ性の石鹸でシャンプーしてもよいでしょう。弱酸性の皮膚は弱アルカリ性タイプのシャンプーで洗うことによって、一旦PHが逆転しますが、アルカリが酸と中和されるため皮膚は再び酸性に戻りますので、皮膚の適度なPHの変化が肌に免疫を与え、皮膚層を堅固なものにします。

 

アトピーには無添加のシャンプーがよいとされていますが、同じアトピーでも人それぞれですので、シャンプー選びは自分に合うと思うシャンプーを試してみることから始めるしかないでしょう。